脳の特徴(省略・歪曲・一般化)
人とコミュニケーションをするときに、
ちょっとしたことで、誤解したり、
うまくいかなかったりすることがあります。
人の脳は、
「省略、歪曲、一般化」する
という3つの特徴があるからです。
「省略」とは、
文字通り、一部の情報が抜け落ちたり、
省略されてしまうことです。
例えば、
父親について、母親と話している場面で、
「最近、物忘れが激しくなって、、、」と言われたとき、
物忘れが激しくなったのは、当然父親だと思います。
しかし、母親は自分のことを
言っていたということがあります。
このように、父親なのか、母親自身なのか
「主語」が省略されてしまったり、
「時間」「場所」「誰に対して」なども省略されてしまうことがあります。
「歪曲」とは、
誤解や勘違いに近い感覚だったり、大げさに受け取ったり、表現することです。
例えば、
打ち合わせをして、別れ際に、
いつも愛想良く挨拶をする相手が、
トイレに行きたくて、
いつもよりそっけなく挨拶して出ていってしまうと、
「私は、何か相手に悪いことを言って、機嫌を損ねたのかも・・・」
と不安になったりします。
「一般化」とは、
一つの出来事を、全てそうだと思うことです。
例えば、
会社で、年配の男性上司に怒られたことがあると、
「世の中の年配の男性全ては、怒りっぽい、怖い人だ」
と思ってしまうことがあります。
上記のように、人の記憶は
「省略・歪曲・一般化」されて覚えてしまいます。
そして、その思い出や記憶を話すときにも、
同じように表現されてしまいます。
上記のようなことは誰でも起きると理解して、
相手が話しているときに、
「誰が物忘れがひどいのですか」
「その人は、いつもそっけないんですか」
「世の中の年配男性は、全員そうなんですか」
ということを一つ一つ確認して
話をする必要があります。
誰でも、もちろん自分でも
「省略・歪曲・一般化」するということを覚えておくと、
不要な勘違いが減ってくるかもしれませんね。
＊＊＊個人が特定されないために、実際の症状（痛む場所や時間）などを、変えている場合があります。しかし、大事なこと・言いたいことは伝わるように書いています＊＊＊
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